ヤマダホールディングスグループは、経営理念である「創造と挑戦」を胸に、一歩先を見据えた経営の積極的な推進と、着実な資本政策の実行による財務体質の強化、経営資源の基盤強化により成⻑を続けてきました。
これからも時代の変化を的確にとらえ、実績にとらわれない将来に向けた体制づくりを進めるとともに、次なる「創造と挑戦」を重ねるべく邁進していきます。
ヤマダ電化サービス創業
系列電気店
ヤマダ電機の歴史は、創業者である山田昇会長がビクター前橋工場勤務時代にQC(品質管理)を学び、1973年に群馬県前橋市で電気店「ヤマダ電化サービス」を開業したことに始まります。 創業時、店舗面積わずか8坪、夫婦二人という「町の電気屋」で、当初から経営理念として「創造と挑戦」を掲げました。2度のオイルショックや外国為替の変動相場制移行の影響で円高が進んだ時期に業績を拡大し、1978年には5店舗、年商6億円を突破。 この創業時から1980年代前半の混売店までの時期を「第一の創業期」としています。
初めてのテックランド
都市型大型店舗「LABI」
郊外型店舗(テックランド)
1983年に株式会社ヤマダ電機を設立し、FCチェーン展開、大型総合家電店舗テックランドの開店、ロープライス戦略開始、物流センターの開設と、事業拡大に邁進しました。そしてバブル景気から崩壊という激動の中、1989年に株式の店頭公開、1997年には売上高1,000億円を達成。2005年には国内家電量販店初のナショナルチェーン化を実現させ、都市型大型店舗「LABI」を拡充すると、同年、国内家電量販店として初の売上高1兆円、 2010年には初の2兆円を達成し、海外店舗の拡大を推進しました。
1990年代以降、ヤマダ電機グループはさまざまなステークホルダーの皆様と信頼関係を築くことに注力し始めます。1994年には総合保守サービス「The安心」をスタート。 1997年には廃棄家電の処理、リユース商品の整備・再販を行う株式会社シー・アイ・シーを設立。2003年を顧客満足度向上推進元年と定め、顧客満足向上活動を積極的に推進しました。 また会社の成長とともに社会的な責任の重要性を感じ、2007年には経営理念に「感謝と信頼」の言葉を加え、「CSR担当室」を設置しました。
アウトレット店
LABI LIFE SELECT
家電住まいる館
Tecc LIFE SELECT
2010年代前半からの「第三の創業期」には、めまぐるしく市場環境が変化する中、グループ企業各社と連携して家電販売を中心に事業領域の幅と深さを追求する一方、これまでの“家電オンリー”から脱却し、衣・食・住の「住」に特化した業態への変化を目指して住宅分野をはじめとする新領域への挑戦を推し進めました。具体的には2011年にエス・バイ・エル株式会社(※)を、2012年には株式会社ハウステックを子会社化。2013年に株式会社ヤマダ・ウッドハウス(※)を設立。さらに2018年にはハウス事業を統合し、株式会社ヤマダホームズを設立。2019年には株式会社大塚家具、2020年には株式会社ヒノキヤグループを子会社化するなど、“くらしまるごと”を提案する新たなビジネスモデルへの転換を加速しました。
2020年10月1日、ヤマダ電機はヤマダホールディングスとして持株会社体制に移行を果たしました。これに伴い、従来の家電・住宅・環境資源開発・金融・サービスの各セグメントを、デンキ・住建・金融・環境の4セグメントとその他セグメントに再編。2021年7月にはヤマダデンキに家電販売事業を統合し、グループガバナンスを一層強化する体制を整えました。
2023年に創業50周年の節目を迎えたヤマダは、これからも経営理念「創造と挑戦」のもと、これまでの実績にとらわれない将来に向けた強い体制づくりを推進し、さらなる成長を重ねていきます。
(※)社名は当時