ヤマダホールディングスグループでは、公正で透明性の高い取引確保に向け、グループ会社および、お取引先向けの取引方針の遵守を徹底し、サプライチェーンマネジメント強化を図っています。国内の主要家電・家具メーカーおよび生活用品メーカーや卸売業者など、当社グループが取引を行っているメーカーは先進的な取り組みを行っている企業が数多くあります。お取引先との間でお互いの社会的責任に対する情報共有を進め、双方の知見を活かした健全なパートナーシップの構築を目指しています。
バリューチェーン全体にわたる企業の社会的責任が重視されている中、ヤマダホールディングスグループでは「CSR倫理綱領」に基づき、環境・社会・倫理などの領域における法令遵守を推進しています。当社グループが提供する商品やサービスは国内および海外の数多くの法人の手を経てお客様へ提供されるため、どの過程においても各種法令が遵守され、環境・社会・倫理面で問題のないものを提供すべきと考えています。そのため、年1回主要お取引先を対象にアンケート調査を実施し、回答結果については集計・分析を行い、リスクが高いと懸念される場合にはヒアリングや改善要請などの対応を行っています。
ヤマダホールディングスでは、2022年3月期より、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)が公開する「CSR調達セルフ・アセスメント質問票」を活用し、人権、環境、サプライチェーンを含む9項目、計114問の自己評価アンケート調査(SAQ:Self-Assessment Questionnaire)を実施※しています。2024年3月期の対象会社は626社、アンケートの回答率は62.3%となりました。子会社化などによるグループの構造変化により、2023年3月期より15社、1.7ポイント減少しました。また、前期との比較分析で点数が低かった取引先を特定し、対話によって状況を把握するとともに、改善案の提案や必要に応じて是正措置を図っています。今後も継続してSAQを実施し、サプライチェーンの管理強化を行っていきます。
※ ヤマダホールディングス取引先、グループ会社取引先、ヤマダデンキ主要取引先、SPA商品委託製造会社を対象
ヤマダホールディングスではSPA商品の製造会社にISO9001認定取得済みの企業を中心に選定しています。選定した企業の一部の工場では「初期」、「量産前」、「定期(3年に一度)」、「臨時」で監査を行い、さらに毎年ISO14001の認定取得状況を確認し、環境リスクへの対応を強化しています。